中国元高
まずはこのチャートをご覧下さい。私が上海に来た3月頃は、1万円を換金すると大体700-710元。それがいまや620元です。セキュリティボックスに入れておいた何かあった時用の福沢さんは、完全にお蔵入りです。
また中国は急激なインフレで、毎年15-20%以上物価が上昇しています。例えば豚ばら肉(なんかいきなり庶民的ですが・・・) カリフールのQuality lineで100g 大体40円位。長葱3本で75円、水2Lで45円 バターロールが4個で60円 まぁ大体スーパー関係ですと日本の半分から1/3位です (Quality lineでないとさらに安い) しかし バターロールは今や90円です・・・・3ヶ月で素材高もあり1.5倍になりました。
また、例えばうちのオフィスの韓国料理屋にいったとしましょう。ランチ55元(800円)。中国の皆とタクを囲んで昼からコース頼んで、4人で157元(2500円) なんと 日本と既にかわらない。その上で食材や物価水準が上がっている・・・都市部の中上位層に限って言うと、既に日本と同じレベル。完全に所得層が2極化しています。
一般論では原材料費や輸出価格の高騰により、国内製造業の競争力は失われるのですが、ところがどっこい輸入品の多くは実は中国製だったりするので、あまりかわりません。しかし株価は正直です。オリンピック期待値も既に吐き出して、最高6000ポイントもあった株価は今は3500ポイントで、さらに下がり続けています。
投資すべきは・・・不動産かな?
とても興味深かった大前健一氏のブログより
製造業にこだわらない中国人さきほどマイナス材料の一つとして、人民元が強くなったことを挙げた。念のためここで人民元と円の対ドルレートも見ておこう。最近は円も強くなってきている点では、人民元と同じだ。しかし円高はごく最近の傾向に過ぎないのに対し、人民元はこの4~5年というスパンでずっと強くなっており、元高は構造的なものだと見なくてはならない。つまりそれだけの期間にわたり輸出競争力がそがれていることになる。これに中国は耐えられるのだろうか。
日本は1ドル360円だったものが79円になっても(1995年)、まだがんばって、生産性改善、創意工夫、コストダウンと努力を積み重ねてきた。また海外への直接投資によって、為替にあまり影響を受けない体質に変化してきた。だからこそ日本は現在の経済発展がある。では中国はどうだろうか。今後も人民元がどんどん高くなったときに、中国の経営者は同じように努力を積み重ねていくだろうか。わたしはそうは考えていない。中国は「苦しくなったらほかのことをする」気風を持っているからだ。中国の経営者はわたしもずいぶん知っているが、ほかにもうかるものがあると知ったときの見切りは驚くほど早い。アパレルがもうかるとなればアパレル、テレビがもうかるとなればテレビ、という人が多い。
また、まったく別の業種にくら替えする人も珍しくない。この間までコンピューターを作っていた経営者が、次にあったときには不動産会社の社長だったり、モールを展開したりするのが日常茶飯事である。「何が何でもこれがやりたい」という気概があってのことではないのだ。
現在、中国内の産業は製造業が主力だが、もともと中国人は製造など好きな民族ではない。単に製造業に需要があり、良質廉価な労働力があって、もうかるからやっているというのが大半だろう。その点では、日本の東京都大田区、東大阪市、浜松、諏訪、などに根付く、日本の「ものづくり」を支えてきた中小企業の経営者の気概は中国にはあまり見られない。「末代までも金型作り」というような人は中国にはほとんどいないのだ。
書道や音楽といった芸術的なことであれば、「この道一筋」「先祖代々」という人も数多くいるのだが、こと経済に限っては気概を持った人は極端に少なくなる。かつて魯迅も言ったが、同じ東洋人なのに、これほどまでに日本人と中国人は考えや気質が異なる。だから現在の経済が落ち込んできたら、まったく違うことをやり始めるかもしれない。
そういう人民の気質を、中国政府も理解できていない。特に経済政策に頭をひねっている人は知らないだろう。経済人は、政府の人には本音を言わない。「本当は自分の財産を将来こうしようと思っているんですよ」などということは、黙っているのだ。中国でビジネスを展開しようという人は、そういう中国人の気質をよく把握することに努めるべきだ。


Comments
しかし都市部で物価が日本と平準化されているということはこれ以上元高にはならない、ってことかいな。。。よく分からんくなってくるな。
Posted by: kotani | June 18, 2008 at 07:29 PM